つなぎ方には気をつけましょう

機種:Apple eMac,PowerMacG4
OS:MacOS9.2
使用ソフト:FAXstf6
「PC上でFAXの送受信をしたい」とのご要望。
Macにはモデムポートがひとつしかなく、「モジュラ→PC→FAX機」という接続が不可能なため、FAX気の「電話機2」ポートからMacへ接続する形をとる。


当初eMacで挑戦し、受信はあっけなく出来るようになったものの、送信時、ダイヤル完了後から鳴り始めるコール音(「ピー…ピー…」)がどうやっても発生せず、行き詰ってしまう。
同じ接続方法でWindowsマシン(NEC・ノート)を接続し、WinXP付属のFAX機能を使うと、こちらは何の問題もなく送受信完了。
原因がわからず、そのまま辞去。それらしい事例を徹底的に調べ、再訪問することに。
結局、それらしい事例は見つからないまま時は過ぎ…
こちらが原因を突き止める前に「機種を変更してもう一度試して欲しい」との連絡があり、場合によってはOS、および該当ソフトのアップデータなど入れてみようと思いつつ再訪問。
マシンをeMacからPowerMac G4に変更し、前回と同じ方法で接続を試みるも、今度は別のエラーが。
今度はダイヤル完了前に送信を開始してしまう。
ここで原因がわかった。
中継点になっているFAX機が、信号の邪魔をしていたのだ。
急遽お客様手持ちの手動式2分配器を壁面モジュラに設置、そこから2分配を行い、ぞれぞれが並列になるようにした上で、分配器のスイッチを「1+2」(両方で発着信)にし、再度トライ。
…が、先ほどと同じ現象が出る(笑)
試しにスイッチをMac側に切り替え送信をテストすると、無事成功。
この時点で「自動切換・先取優先」タイプの2分配器があるということを(ご存じなかったようなので)お客様に説明、早速調達し、接続。
テスト送受信に成功したことを確認し、作業完了。
通常FAX専用機やFAX留守番電話などの「外部電話機」端子ではなかなかこのような現象は出にくいものだが、機種によっては「干渉」もあるのだということが確認できた。
「FAX→(PCのモデム機能を使った)FAX」あるいは「FAXの2台直列接続は、どうやらトラブルにつながりやすいらしい。
出来ることなら、FAXとモデムは、分配器を使った並列接続で…といういい教訓でした。

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