USBメモリの安全な取り外しの怖い話

パソコンのUSBメモリを外すには「安全な取り外し」をすると10年以上前から指導してきました。しかし、実際はしていない人も多く、会社さんでも前に詳しい人が「しなくても大丈夫」と言ったそうで、それを皆で疑わなかったとか。

 

Microsoftは書いています(Windows 10 でハードウェアを安全に取り外す)。

データの喪失を回避するため、ハード ドライブや USB ドライブなどの外付けハードウェアを安全に取り外すことが重要です。

しかし、Windows 10 バージョン 1809 およびこれ以降のバージョン: 外部ストレージ メディアの既定の削除ポリシーの変更 では安全な取り外しは不要に。

Windows では、システムが USB メモリや Thunderbolt 対応の外付けドライブなどの外部ストレージ デバイスとどのように相互作用するかを制御する 2 つの主要なポリシー、クイック削除とパフォーマンスの向上を定義しています。 Windows 10 バージョン 1809 以降、既定のポリシーはクイック削除です。

データ使用中は取り外さないようにと注意の上ですが、アクセスランプが消えていても取り外しを拒否する場合があることを考えると、完全にアクセスが無いとは言い切れないのでは無いでしょうか?

そして、USB接続のHDDでデータが消える現象が発生しています。高速スタートアップが有効になっている場合にもあります。

【Tips】Windows 10で外付けHDDの内容が消えた場合の対策

複数のWindowsバージョンが存在し、Windows8から変更されたNTFSのLFS(ログファイルシステム)のバージョンも関係するらしい。Windows7から使っていたディスクで確認してみました。

LFSバージョン1.1でした。うちではWindows7の使用はほとんどありません。Windows8以降のLFSバージョンは2.0で、下位互換性が無い為、Windows10で安全な取り外しをせずWindows7に接続すると、Windows7側が認識できずチェックディスクによりファイルシステムが破壊されデータ消失するという話です。

例えばWindows7で保存したUBSメモリをWindows10のPCで使用するとLFSは2.0になる可能性もあるが、USBメモリなどを抜く際に『ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す』を毎回行っているとLFSも2.0が1.1へ戻ります。

Windows7とWindows10でUSBメモリ/外付けHDDを共有するとファイルが見れなくなる原因

ちなみに、私はこれらのトラブルは未経験です。昔から必ず「安全な取り外し」を実行してきたのが良かったのだろうと思っています。USBディスクにバックアップを取ったお客様にも、普段は外しておくことをお勧めしています。Windows10のシャットダウンは、本当のシャットダウンでは無い。そして、WindowsUpdateで設定が勝手に変更される。このようなリスクを考えても、私は「安全な取り外し」のアイコンが表示される間は、数秒のおまじないとして「安全な取り外し」を実行しようと思います。ただの1度だってこんなトラブルを引き起こしたくはありません。私はMicrosoftを信用していません。

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