「落合陽一34歳、「老い」と向き合う」を読んで

お正月に読みました。

人の老後や介護の問題を、テクノロジーで救えるか。
私自身も今年還暦を迎え、私の親も、お客様も、いや外を見れば高齢者ばかりのこの街で、テクノロジーでどう関わっていくべきなのか、日々考えています。
何が正解なのかわからないし、甘やかしてもいけないと思うし、傷つけたくないし、自らも強くない。
むしろ私自身が人が怖い。

解剖学者・養老孟司が言う。「人生の問題には一般論が無い」
介護リフォームを生業とするお客様も、「介護リフォームはすべて個別対応になる」と仰る。
介護業界で起業したお客様は、自らも障がいを抱えながら、障がいを持った人たちによりそい、家族のように支えている。
現在のビジネスの主流がパッケージ化やサブスクリプションであるのと、正反対の世界だと思う。

落合氏が介護の現場で発見した課題がテレビ。
イギリスでは、長時間テレビを見る年配の人は、言葉を記憶する力が低下するという研究結果が出ている。
また、介護現場に根強く残る「根性論」。「やりたくないが、わたしがやらなければならないからやる」と思ってしまうのは、一見美しいが不健全なモチベーションで、その時はうまくいったとしても、問題の解決には向かわない。
現場を見た上での机上の理論は大切なのだ。

MIMOTEというアプリが紹介されています。
介護職が現場で気づいた「気づき」をスマホに入力することで、記録として残すとともに、介護職がやっていることをチーム内で共有し、ケアのレベルの底上げを支援するアプリだそうです。これはデータを蓄積・分析することで業界全体の成長を促すと思われます。
子供の教育にも使えるのでは無いでしょうか。

最後に落合氏が提案する「マタギドライブ」。
農耕民族である日本で、その外側の狩猟採集民族的生き方「マタギドライブ」に、高齢者こそフィットしていると提案しています。
実際に、私のお客様で10年ほど前にマレーシアに移住した方もいらっしゃいます。
すると、できない人たちの為の介護サービスが要求されているということになるでしょうか。
高齢化は日本だけでなく世界の課題なので、日本でいち早く対応すればビジネスチャンスにもなります。

さて、私はどう「老い」と向き合いましょうか。

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