障害をお持ちのお客様

目の不自由なお客様の案件がありました。
そのお宅は無線LAN+ADSLで、まずキーボードの初期不良に見舞われました。キーボードからの入力不可。
だめなものはさっさと諦めて設定に入ります。無線LANカードのドライバのインストールなどはマウスだけでできるけど、モデムの設定画面でIDとパスワードを入力するところからは、IMEパッドのソフトキーボードを使い、メモ帳にマウスで必要事項を全部入力してから、後は設定画面でコピーしていくことに、なんとかメールの設定まで終了しました。キーボードはお店の人が替わりを持ってきてくれる、ということで完了です。
ところが、数日後電話が来ました。
「実はあの後、パソコン本体が動かなくなってパソコン交換されました。」
なんてこと!また一から設定のやり直しです。料金を払って設定してもらったのに、しかもお客様は目が不自由で、自分では無理なのです。
私「ひどい!ひどい!お店に文句言って、ただでやってもらったら?」
お客様「障害者だぞ!って言ってみる?」
このお客様ぼんやりと少し見えるのだそうで、じゃあ、電話でサポートするからがんばってやってみようということになりました。ゆっくり確認していって、なんとか無線とメールの設定ができました。
また料金を払ってもらって訪問というのも心苦しいし、かと言って、私はボランティアをするほど余裕はありません。ちょっとお寄りするような距離でもなかったのです。
こういうのメーカーさん平気なんでしょうか?