IT講習のその後

平成12年〜13年に全国でIT講習が行われました。
国から助成金を受けての講習だったので、生徒さんの負担はテキスト代1,000円ほどで、全国の小中学校や公民館などで、開催されました。
私もその当時インストラクターの一人でした。
毎週土日は地域の小中学校で一斉に開催されるので、当然インストラクターは不足して、この時に多くの新米インストラクターが生まれました。
さて、IT講習が終わり、助成金の期間が過ぎ、各地のパソコンスクールは、生徒獲得に苦しむことになります。テキスト代だけで受講した生徒さんは、高い受講料を払ってまでスクールには通いません。
そこで安いスクールが出てきます。受講料を安くするにはどこかで経費を削らなければいけません。スクールの賃貸料や光熱費は削れないので、やはり人件費を削ることになります。つまりインストラクターの給料が削られることになります。
こんな状況の中で、大手スクール「アビバ」は経営難に追い込まれました。内容的にあまり良い評判は聞いていませんでした。
一方、IT講習のときにたくさん生まれたインストラクターさん達は仕事がありません。もとより、初心者向け講習しかできない人も多く、そういう人たちはどんなに給料が安くても我慢して仕事をもらうようです。そういう人がいるから余計にインストラクターの報酬は下がるばかりで悪循環です。