高齢者のネット銀行契約

母(82歳)が銀行キャッシュカードの暗証番号を忘れました。
母は足が弱っていて耳も遠くなっているので、平日に、銀行窓口まで母を連れて、暗証番号変更手続きに行かなければいけません。
平日に仕事を休んで車を出すしかありません。

それとは別に、地方銀行のアプリを入れて、手続き途中で電話をかけるように表示されました。
実家は電話機の電源が抜けていたので、スピーカーで音が聞けず、受話器でしか話が聞けません。
母は耳が遠いので「もっと大きな声で言ってください」を繰り返します。
受話器の近くで耳をつけて一緒に話を聞くと、疑われているような質問をされています。
母はなんでそんな事を聞かれるのか意味がわからないので「わかりません」と答えるのですが、「わかりません」を繰り返して認知性とみなされると口座を凍結されてしまいそうです。
耳が遠いと言っているのに、担当者は普通の声で話すので本人確認ができません。
時間はかかりましたが、なんとか完了しました。

窓口に平日行かないと何も手続きできないのでは耐えられないので、ネット銀行を契約することになりました。
母には、随分前からメルカリで中古のiPhone SEを買って設定してありますが、「無理!」と言って電話はガラケーしか使いません。
とりあえずガラケーは壊れるまでは継続して、iPhoneのウォレットやマイナポータルは使えるようにしてあります。
どうせガラケーは壊れたらおしまいです。
どうせ、耳も遠くて電話で通話もできないでしょう。
それなら、iPhoneなら持ってさえいればどこにいるかわかります。

ネット銀行アプリを入れて、電話番号はガラケーで契約手続き完了。
すぐに郵送で書類が届いたので、開通手続きを始めたところ、本人確認をそのスマホの電話番号でなければできないことがわかりました(ガーン)。

後でネット銀行のチャットで質問したところ、電話番号やパスワードのリセットをできるとのこと。
再度実家に行って、電話番号をリセット。
iPhoneのSMSの電話番号で設定し直すと、認証が通って、無事口座開通ができました。
本人確認では、iPhoneのカメラで書類を撮影したり、本人の顔認証をするのですが、本人の顔認証の時に背面カメラになっていて困りました。
前面と背面の切替ボタンが表示されないので、ダメ元で背面カメラのまま表示される案内と逆方向へ顔を振ってもらって完了できました。

今、銀行はネットへと移行を勧めていますが、65歳や70歳以上では窓口でないと申込手続き自体できないようにしています。
この流れはどんどん厳しくなると思われます。
今は何も困ってない人も、なるべく複数のネット銀行・ネット決済を使えるようにしておくことをお勧めします。
銀行の窓口はどんどん減ります。
手続きはすでに予約制です。
どんどん不便になります。

最後にひとつ大事なこと、らくらくホンはやめてください。
若い人に助けてもらわないとできないなら、iPhoneにしてください。
高額な新品を買う必要はありません。中古で十分です。

 

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