OSは最新、でも中身は限界?CMOSエラーが教えてくれた「物理障害」のサイン

先日、お客様より「起動時に毎回英語のメッセージが表示される」とのご相談をいただきました。OSはすでにWindows 11へアップデートされており、ソフト面では最新の状態。一見、修理で使い続けられそうに見える状況での「賢い判断」の事例をご紹介します。

1. 相談のきっかけと状況
機種: iiyama STYLE-15FH059-i7-UHSX (2019年購入)

OS: Windows 11(アップデート済み)

症状: 起動時に「A first boot or NVRAM reset condition has been detected」というCMOSエラーが表示される。

お客様の悩み: 「OSは最新にしたばかりだし、まだ使えるのではないか?」という葛藤。

2. 診断:見えないところで進んでいた「物理的限界」
当初は内蔵時計を保持する電池(CMOSバッテリー)の交換をメーカーに打診、ユーザー自身での交換を推奨していない為、ちょうど近くにあったメーカーショップへの持ち込みをお勧めしました。

その結果、判明したのは深刻な物理ダメージでした。
バッテリーの著しい膨張: 底面カバーを押し上げ、蓋が閉まらないほどの状態。
筐体(ヒンジ)の変形: 膨張の圧力により、画面を開閉する重要部品が歪んでいる。
見積り: 修理費用は5万円以上。

3. 究極の選択:5万円で修理か、最新機へ買い替えか
「Windows 11だからまだ使える」という思いもありましたが、5年前の機体に5万円をかけて修理しても、他のパーツ(液晶、基板、キーボード等)の寿命は変えられません。それに加えちまたでWindowsUpdateのトラブルが起こっている・・・。

お客様と協議し、「修理代+αで、より高性能で保証のついた最新機に買い換える方が、結果的にコスパが良い」との結論に達しました。ちょうど店舗のセールで良質な製品があったことも後押しとなりました。

4. 確実なデータ移行と、安心の「物理破壊・抹消」
年末という限られた時間の中、新しいPCへのセットアップとデータ移行を完遂。さらに、古いPCの処分において、お客様が最も懸念されていた「個人情報の流出」を完全に防ぐ処置を行いました。

物理的分離: PCを分解し、内蔵SSDを物理的に取り出し。

専用機材での抹消: Logitec製SSDケースを使用して作業用PCに接続し、データ抹消専用ソフトで「完全上書き抹消」を実行。

安心の提供: Windowsの標準機能(初期化)だけでは不安な「復元されるリスク」をゼロにしました。

5. まとめ
今回のケースは、「OSが最新であれば大丈夫」というわけではないという教訓を私たちに教えてくれました。

パソコンの寿命は、ソフトウェア(OS)だけでなく、物理的なパーツの消耗(バッテリーの膨張など)によっても決まります。5万円以上の高額修理になる場合は、思い切って買い替えることが、長期的な安心と快適さにつながります。
アップグレードしたWindows11と購入時からWindows11は違うのです。

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